AIによる画像生成が注目を集める中、Midjourneyが革新的なサービスとして登場しました。
テキストから驚くほど高品質な画像を生み出すこのツールは、クリエイターの可能性を大きく広げています。
本記事では、Midjourneyの魅力と使い方、そして注意点について詳しく解説します。
Midjourneyとは？驚異のAI画像生成ツールの全貌
Midjourneyは、単なる画像生成ツールではありません。それは、あなたの想像力を視覚化する魔法のような存在です。では、このツールの特徴を見ていきましょう。
- テキストから驚くほどリアルな画像を生成
- 元NASAエンジニアが開発した最先端AI技術
- Discordを通じて簡単にアクセス可能
- 商用利用も可能な柔軟なライセンス
- プロンプト次第で無限の可能性を秘めた画像生成
- 他のユーザーの作品からインスピレーションを得られる
- NFTやゲームデザインなど、幅広い用途に対応
- 月額制で利用可能な複数のプラン展開
Midjourneyは、アメリカのAI開発企業Midjourneyが提供する画期的なサービスです。
元NASAの技術者であるデビッド・ホルツ氏がCEOを務め、2022年6月からβ版が公開されました。
このツールの最大の特徴は、テキストを入力するだけでAIが高品質な画像を生成してくれることです。
使用に必要なのは、無料のチャットサービス「Discord」のみ。
プロンプト（命令文）を入力すると、わずか1分程度で画像が生成されます。
また、他のユーザーが作成したプロンプトや画像をリアルタイムで閲覧できるため、単に眺めているだけでも非常に興味深い体験ができます。
Midjourneyは、アーティストやデザイナーだけでなく、ビジネスパーソンや一般ユーザーにも大きな可能性を提供しています。
Midjourneyの料金プラン：あなたに最適な選択肢は？
Midjourneyの利用には複数の料金プランが用意されています。各プランの特徴を詳しく見ていきましょう。
まず、ベーシックプランは月額10ドルで、約200枚の画像生成が可能です。
スタンダードプランは月額30ドルで、約900枚の画像生成ができます。さらに、リラックスモード（低速）を使用すれば無制限に画像を生成できます。
プロプランは月額60ドルで、約1800枚の画像生成が可能。こちらもリラックスモードで無制限に使用できます。
（これらの料金は2023年3月時点のものです。最新の情報は公式サイトで確認することをおすすめします。）
以前は無料プランがあり、約25枚まで無料で画像生成ができましたが、、、現在は提供されていません
料金プランを選択する際は、自分の使用頻度や目的に合わせて最適なものを選びましょう。
趣味で使用する程度であればベーシックプランでも十分かもしれません。
一方、プロフェッショナルな用途や頻繁に使用する場合は、より上位のプランを検討するとよいでしょう。
Midjourneyの商用利用：ビジネスチャンスを広げる可能性
Midjourneyで生成した画像の商用利用については、多くのユーザーが関心を持つ重要なトピックです。ここでは、商用利用に関する重要な情報をお伝えします。
まず、商用利用が可能なのは有料プランのユーザーのみです。
無料ユーザーは、ビジネス目的での利用はできません。
また、無料ユーザーが生成した画像を公開する場合は、必ずMidjourneyへのリンクを付ける必要があります。
有料プランユーザーの場合、生成した画像の所有権を持ち、商用利用が可能です。
これにより、NFTの登録や販売、ゲームのキャラクターデザイン、写真集、絵本、漫画、WEB制作の補助ツール、LINEスタンプやグッズ販売など、幅広いビジネス展開が可能になります。
ただし、著作権に関しては注意が必要です。
Midjourneyの利用規約では、生成された画像の著作権は作成したユーザーに帰属すると記載されています。
しかし、無料プランの公開チャットで生成された画像は、他のユーザーも自由に使用、編集、保存できるため、実質的に著作権の主張が難しくなります。
商用利用を真剣に考えている場合は、プロプランの「ステルスモード」機能を利用することをおすすめします。
この機能を使用すると、生成した画像やプロンプトが他人に見えなくなるため、アイデアを保護することができます。
Midjourneyの使い方：簡単3ステップで画像生成
Midjourneyの使い方は意外にも簡単です。以下の3つのステップで、誰でも簡単に画像生成を始めることができます。
- Discordアカウントの準備： まず、Discordのアカウントを作成する必要があります。既にアカウントを持っている場合は、このステップはスキップして下さい。
- Midjourneyへの参加： Midjourneyの公式サイトにアクセスし、「Join the Beta」ボタンをクリックします。すると、Discordが起動し、自動的にMidjourneyのコミュニティに招待されます。
- チャットルームでの画像生成： Discordの Midjourneyサーバー内で「newbies-〇〇」と書かれたチャンネルに参加します。チャンネル内で「/imagine」と入力し、続けて生成したい画像のプロンプトを入力します。
プロンプトの入力方法には、テキストプロンプトと画像プロンプトの2種類があります。
テキストプロンプトは、生成したい画像の特徴や要素を文章で説明するものです。
例えば、「夕日に照らされた海辺の灯台」というプロンプトを入力すると、それに沿った画像が生成されます。
画像プロンプトは、参考にしたい画像をDiscordにアップロードし、そのURLをプロンプトとして使用する方法です。
これにより、特定の画像のスタイルや要素を取り入れた新しい画像を生成することができます。
さらに、プロンプトの強度を調整することも可能です。
「–iw」（イメージウェイト）というパラメーターを使用することで、画像生成の際に特定の要素をより強調することができます。
これらの基本的な操作を覚えれば、Midjourneyを使いこなす第一歩を踏み出すことができます。
Midjourneyのプロンプト：魔法の呪文を紐解く
Midjourneyでの画像生成の鍵を握るのが「プロンプト」です。プロンプトは、AIに対する指示書のようなもので、その内容によって生成される画像が大きく変わります。効果的なプロンプトの作成方法を見ていきましょう。
まず、プロンプトは具体的であるほど良い結果が得られます。
例えば、「美しい風景」というプロンプトよりも、「雪に覆われたアルプスの山々、青い空、前景に赤い山小屋」のように詳細な描写を含めると、より意図に近い画像が生成されやすくなります。
また、アーティストの名前や芸術様式を指定することで、特定のスタイルの画像を生成することができます。
「ゴッホ風の星空」や「アールヌーボー様式の女性の肖像画」などのプロンプトを使用してみましょう。
色彩や光の状態を指定することも効果的です。
「暖かい夕暮れの光に包まれた都市の景観」のように、画像の雰囲気を決定づける要素を含めることで、より魅力的な画像を生成できます。
さらに、画像の構図や視点を指定することもできます。
「鳥瞰図で見た迷路のような中世の街並み」や「超広角レンズで撮影された海底の珊瑚礁」など、独特の視点を指定することで、ユニークな画像を作り出せます。
テクスチャや材質感を指定するのも良いアイデアです。
「滑らかな大理石のような肌を持つ彫刻」や「錆びた金属で作られた未来的な都市」など、触覚的な要素を含めることで、より立体的で印象的な画像を生成できます。
出来上がったプロンプトに、最後にひと手間加えるとよりプロンプトの内容に忠実に生成されます。
そのひと手間とは。。プロンプトを英文に翻訳変換することです。
「Google翻訳」か「DeepL」を使えば一瞬で英文に変換できますので、是非ためしてみて下さい。ブラウザの拡張機能に入れるとさらに時短で便利に翻訳機能が使えます。ブラウザはMicrosoftのEdgeでもGoogleChromeでも、どちらでも導入可能です。
プロンプトの作成は、一種の創造的な作業です。
試行錯誤を重ねながら、自分の想像力を最大限に発揮して、魅力的なプロンプトを作り上げていきましょう。
Midjourneyの活用例：クリエイティブの可能性を広げる
Midjourneyは、様々な分野でクリエイティブな可能性を広げています。具体的な活用例を見ていくことで、このツールの潜在能力がより明確になるでしょう。
まず、イラストレーションの分野での活用が挙げられます。
書籍やマガジンの表紙、広告ビジュアル、ウェブサイトのヒーロー画像など、様々な用途でMidjourneyを使用することができます。
例えば、「神秘的な森の中で光る本を読む少女」というプロンプトで、ファンタジー小説の表紙に使えるようなイラストを生成できるでしょう。
次に、キャラクターデザインの分野です。
ゲームや漫画、アニメーションのキャラクターのコンセプトアートを作成する際に、Midjourneyを活用することができます。
「サイバーパンク風の女性戦士、長い青い髪、機械の義手」といったプロンプトで、独特なキャラクターデザインのアイデアを得ることができます。
建築やインテリアデザインの分野でも、Midjourneyは有用です。
「未来的なガラスとスチールの高層ビル、屋上庭園付き」や「北欧風のミニマリストリビングルーム、大きな窓から森が見える」といったプロンプトで、建築やインテリアのコンセプト画像を生成できます。
ファッションデザインの分野でも活用が可能です。
「宇宙をテーマにしたアバンギャルドなイブニングドレス」や「和風要素を取り入れたストリートファッション」など、独創的なファッションデザインのアイデアを視覚化することができます。
さらに、広告やマーケティングの分野でも、Midjourneyは強力なツールとなります。
色々試行錯誤しながら作成を繰り返し、思い通りの画像を生成できる技術が身に付けば、ＡＩを利用した様々なアイデアが生まれてくることでしょう。
